コラム

お金だけの問題じゃない。【実話】お金があっても幸せな老後にならない理由。超高齢化社会に必要なもの

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しあわせな老後に一番必要なものは、人とのつながり

こんにちは、きよたかナースです。
今日は、57歳で看護師をやめたバツイチおひとりさまの私が、「お金と老後」についてお話したいと思います。

お金があれば、しあわせになれるとは限らない

お金は大切ですが、お金だけではしあわせな老後は手に入りません。

お金で買えないものがたくさんあるからです。
健康、友情、家族との絆などは、お金では手に入りません。

私が担当していた患者さんの中に、とてもお金持っているのに、寂しそうな顔をしている方がいました。

家族はいても、家族の面会はなく、面会にこられても短時間で帰られます。

お金の管理は大切ですが、それと同じくらい人間関係を大切にしましょう。

人との付き合いがしあわせの鍵

人とのつながりが、幸せな老後の鍵となります。人間は社会的な動物で、誰かとつながっていることで安心感や幸福感を得られるからです。

研究によると、友人や家族との良好な関係を持っている高齢者は、いない人に比べて寿命が長く、認知症になるリスクも低いそうです。早いうちから、家族や友人との関係を大切に、地域の活動にも参加してみませんか。

結果、お金があっても人との繋がりがなければ、惨めな生活になります。手助けしてくれる人がいれば、安心して楽しく暮らすことができます。お金があればなんでも解決できると言えばそれまでですが、心のこもった対応やあなたのことを分かった上での支援は、お金では買えないものです。

50歳代の過ごし方が老後に与える影響

50歳代の過ごし方が、その後の人生を大きく左右します。この時期は、仕事が順調で、子育ても一段落として自分の時間ができる頃です。この時期にどんな人間関係を築くかが重要です。

私の友人で、50代から地域のボランティア活動を始めた人がいます。その人は今、たくさんの仲間に囲まれて楽しく過ごしています。50代のうちから、仕事以外の活動や趣味を見つけ、新しい人間関係を作っていると、仕事に追われた日々を過ごすだけの生活から解放されます。

たくさんの表面上のつながりではなく、少数の深いつながりの人を増やすことが、ポイントです。

遠くの家族より、近くの他人。家族より自分の日常を知っている人が何人いますか?

日本の老後の現状、人生会議の必要性。

妹とのリアルな会話

最近、妹と老後について話す機会がありました。妹も看護師をしています。若いうちは総合病院で夜勤もしながらフルタイムで働き、3人の子育ても頑張っていたパワフルナースです。
私も大手の病院でフルタイムで夜勤もしながら働いていましたが、孫が生まれるタイミングで仕事を辞めました。56歳までは仕事中心で、自分の将来に不安がないように、子供達に迷惑をかけないようにと必死に働きました。働くのも苦ではなかったし、それなりに充実していました。

でも、孫が産まれるタイミングで、「今の働き方をしていたら、家族が困ったときにすぐに行動できない。」と切に思ったのです。仕事を休むにも周りに気を遣いながら休まなければいけないし、段取りして早めに有給の申請をしても、良い顔をして有給を取らしてもらえない。
働き方を変えたいと心から思いました。

両親が年老いてきてから、老後の話を4人でよくします。人生会議です。
妹も看護師なので、人生会議はスムーズにできます。

医療者以外の家庭だと、そんなに簡単に切り出せる話ではないかもしれません。

「最期を迎えるときにどうして欲しいか?。」なかなかそんな話を切り出すことは難しいですが、元気なうちにしておかないと、いざという時に、本人の意思を確認できないと家族がとても悩むことになります。

あの時こう言ってたな。とか、どっちか選択を迫られた時にも、普段から人生会議をしていたら、きっとこっちっていうよねとスムーズに話を進めることができ、気持ちの負担が少なくて済みます。

老後どのように過ごしたいかを考えておくことは、本人だけでなく家族にとっても必要なことです。

超高齢化社会だからこそ人生会議、本当に大事。

おひとりさまの老後のリスク

人暮らしの高齢者が増えています。私も老後はおひとりさまです。
これには様々なリスクがあります。

私が看護師として働いていた時、一人暮らしの高齢者が転倒して何日も発見なかったケースがありました。一人暮らしの方は、定期的に誰かと連絡を取り合う習慣を設けましょう。

家族や友達同士で生存確認。
私は子供たちとも連絡をよく取りますが、近所の仲良しさんとグループラインをしています。また、緊急通報システムの利用も検討してみてください。

おひとりさまが気楽で良いなと思ってますが、いざという時に連絡を取れる手段は必要だと思います。

情報収集力

老後に役立つ情報にアンテナをはる

老後に関する情報を積極的に収集することは大切です。

社会制度や医療の進歩など、老後に関わる情報は日々変化しているからです。
最近、介護保険制度が改正されましたが、このことを知らない人もたくさんいました。新聞やテレビ、インターネットなどで、老後に関する情報をチェックする習慣をつけましょう。

地域の高齢者向け講座に参加するのも良いでしょう。

しあわせな老後にするために

体力を維持することが、後悔しない老後につながります。70歳、80歳と歳を重ねても、自分の足で歩ける、動ける。これが最大の老後の幸せにつながると思います。

お金があっても、時間があっても、健康で動ける体がないと老後がしあわせになりません。また、一緒に喜びを分ちあう人がいないと楽しくないかもしれません。

今日から、できることから始めましょう。たとえば、毎日10分でも運動習慣にすることや、週に1回は友人や家族に連絡を取ったりするのはどうでしょうか。

最後に、老後は誰もが迎える人生の大切な時期です。お金も大切ですが、それ以上の人とのつながりが重要です。今日お話ししたことを参考に、皆さんも幸せな老後のための準備を始めてみてください。

働き方を変えるだけでも、人生の幸福度が変わります。
私は、働き方を変えた事で、身体的にも楽になったし、人生を悔いなく過ごすための準備の時間もできました。

健康で幸せな老後を過ごすために、今日からできることを見つけて行動に移りましょう。そうすれば、きっと素敵な未来が待っているはずです。

  • この記事を書いた人

きよたかナース

職業はフリー看護師。18年間飲食店経営。40歳から看護専門学校に入学し、43歳で看護師になる。がん専門病院に勤務し、循環器・脳外科・血管外科・消化管内科経験あり。特別病床担当。老健、クリニック経験あり。 50歳をこえると、フルタイムの働き方は体力的にもつらくなります。 プライベートと仕事を両立しながら、自由な働き方ができる看護師が増えればいいなと思い、看護師の転職や働き方について発信しています。

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