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看護師は休みを取れる?シフト体制別の平均的な休みと対策を解説!

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24時間365日患者のケアが必要な病院で、看護師がどのように休暇を取っているのか気になる方は多いです。この記事では、看護師の平均的な休日数や有給休暇の取得率、シフト別の休みの特徴などを詳しく解説します。記事を読めば、看護師の休暇事情や休みを取りやすくする方法がわかります

年齢に応じた働き方を考えている方や、今後のキャリアで休暇を重視している方は、ぜひ最後までお読みください。

看護師の平均的な休み

看護師の休みは、一般的な会社員と比べて多いです。看護師の平均的な年間休日数や週休の形態、有給休暇の取得率について詳しく説明します。

看護師の平均的な年間休日数

看護師は他の職種よりも休日が多く、平均年間休日数は116.6日です。一般的な労働者の平均年間休日数110.7日を上回っています。年間休日数が120日以上の看護師が全体の約半数を占めています。120〜130日の休日がある看護師が44.1%と最も多いです。

年間休日が125日の場合、月平均では約10.4日の休みがあります。週休2日制よりも多い休日数です。看護師の仕事はハードですが、しっかりと休みが確保されています。

週休2日制と4週8休制の違い

一般的な会社員の「週休2日制」とは違って、看護師は「4週8休制」という形態が最も多いです。4週8休制とは、4週間で8日の休みが保証される勤務形態です。毎週必ず2日休めるわけではありませんが、1か月単位で見れば週休2日と同じ休日数になります。

ある週は3日休み、次の週は1日休みというように、柔軟に休日を設定できます。4週8休制のメリットは、連続した休暇が取りやすいことです。3連休や4連休を作りやすく、リフレッシュの機会を確保しやすいのが特徴です。休みの間隔が不規則になることもあるため、生活リズムの管理が重要になります。

有給休暇の取得率

看護師の有給休暇取得率は67.7%です。一般労働者の平均取得率62.1%を上回っています。看護師は有給休暇を積極的に取得していると言えます。有給休暇取得率が70〜80%未満の看護師が16.7%と最も多いです。50%以上の取得率がある看護師は全体の約7割を占めています。

積極的な職場環境の改善や働き方改革の影響も大きいです。有給休暇を取得することで、心身のリフレッシュやプライベートの充実につながります。看護師の仕事は責任が重く、ストレスも大きいですが、休暇をしっかり取ることで燃え尽き症候群を防ぐことが可能です。

シフト別の看護師の休み

看護師の休みは、勤務するシフトによって大きく異なります。主な勤務形態である2交代制や3交代制、夜勤専従の各シフトにおける休みの特徴を解説します。それぞれのシフトにはメリット・デメリットがあり、自分に合った働き方を選ぶことが大切です。

2交代制の休み

2交代制は「日勤」と「夜勤」の2つの勤務帯で構成されます。一般的に日勤は8時間程度、夜勤は16時間程度の勤務時間です。2交代制の特徴は1回の勤務時間は長いものの、勤務日数が少なくなる点です。2交代制の場合、月の勤務日数は約15〜16日程度になります。休日は月に14〜16日程度です。

夜勤明けの翌日は必ず休みになるのが一般的で、身体を休める時間が確保されるのが特徴です。以下のシフトパターンが考えられます。

  • 月曜日:日勤
  • 火曜日:夜勤
  • 水曜日:休み(夜勤明け)
  • 木曜日:休み
  • 金曜日:日勤

2交代制では連続した休みが取りやすく、プライベートの時間も確保しやすいのが魅力です。ただし、1回の勤務時間が長いため、体力的な負担は大きくなります。

3交代制の休み

3交代制は「日勤」「準夜勤」「夜勤」の3つの勤務帯で構成されます。各勤務時間は8時間程度と、2交代制に比べて短いです。しかし、勤務日数は多くなり月の勤務日数は約20〜22日になります。3交代制の特徴は、勤務と休みのサイクルが短いことです。以下のシフトパターンが考えられます。

  • 月曜日:日勤
  • 火曜日:準夜勤
  • 水曜日:休み
  • 木曜日:夜勤
  • 金曜日:休み

3交代制では1回の勤務時間が短いため、体力的な負担は2交代制に比べて少ないのが特徴です。勤務と休みが細かく分かれているので、短時間でも自分の時間を作れます。連続した休みが取りにくく、生活リズムが不規則になりやすいのがデメリットです。休日の調整や自己管理がより重要になります。

夜勤専従の休み

夜勤専従は、主に夜間帯のみで勤務するスタイルです。一般的に、16時間程度の夜勤を月に10回前後行います。夜勤専従の最大の特徴は、日中の時間が自由に使えることです。夜勤専従のシフトパターンは以下のとおりです。

  • 月曜日:夜勤
  • 火曜日:夜勤明け
  • 水曜日:休み
  • 木曜日:夜勤
  • 金曜日:夜勤明け

夜勤専従は、日中の時間を有効活用できるため、育児や介護と両立しやすいというメリットがあります。連続した休みが取りやすいので、自己啓発や趣味の時間も確保しやすいです。月の半分程度が休日になるので、長期旅行などの予定も組みやすい傾向にあります。ただし、夜型の生活リズムに適応できるかどうかが問題です。

長時間の夜勤が続くため、体力的な負担も大きくなります。自己管理能力と健康管理が求められる勤務形態です。

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看護師が休みを取りにくいと感じる理由

看護師の休日数は決して少なくありませんが、多くの方が休みを取りにくいと感じています。休暇の取得に関する課題や、看護師特有の勤務形態が影響しています。休みを取りにくい理由を理解することで、より良い働き方を考えるきっかけにしましょう。

土日や祝日に休みを取りにくい

看護師は24時間365日患者のケアが必要な職業なので、土日や祝日でも多くの方が出勤します。一般的な会社員と違い、週末に休みが集中することはありません。病院では平日と変わらないシフト体制を取るため、土日出勤は避けられません。7人のチームで働く場合、土日に2~3人が出勤する必要があります。

月に1~2回は週末勤務があるのが一般的です。祝日も同様で、大型連休中でも通常の勤務体制になります。家族や友人と予定を合わせづらく、プライベートな時間の確保が難しいと感じる方が多いです。ただし、平日に休みが取れるメリットもあります。

混雑を避けて買い物や旅行を楽しめるなど、うまく活用すれば充実した休日を過ごせます。

年末年始や大型連休に勤務が多い

年末年始やゴールデンウィークといった大型連休期間中も、看護師は通常勤務です。休暇中の急患対応などで、普段以上に忙しくなります。多くの職場では、年末年始やゴールデンウィークの勤務をローテーションで回します。3年に1回は必ず年末年始勤務が入るシフトを取る病院も多いです。

年末・年始の勤務には特別手当が支給される病院もあります。大型連休を避けて休暇を取ることで、混雑の少ない時期に旅行を楽しめるメリットも大きいです。しかし、家族や友人と過ごす時間が取れないなどのデメリットもあります。

祝日に自由が少ない分、休暇の取得時期を工夫したり代休をうまく利用したりするなど、各自の工夫が必要です。

夜勤明けが休みとみなされる場合がある

夜勤明けの日を休みとしてカウントする病院があります。夜勤終了後には身体的に疲労しているため、実質的に休息が必要とされるからです。夜勤の開始時間が遅く、通常の勤務時間とは異なるため、勤務表上でも夜勤明けが「休み」として計算されることが多くあります。夜勤明けの1日の過ごし方は以下のとおりです。

  • 朝9~10時頃に帰宅
  • 睡眠時間は4~6時間程度
  • 午後から夕方まで自由時間
  • 夜は早めに就寝

夜勤明けの日は身体を休める時間としては大切ですが、十分な休息や余暇活動を楽しむには時間が限られます。睡眠時間の確保と自由時間のバランスを取るのが難しく、休日としての実感が得にくいのが現状です。夜勤明けを上手に活用するには、短時間でリフレッシュできる活動を見つけることが大切です。

午後から友人とカフェでゆっくり過ごすなど、無理のない範囲で楽しみを見つけましょう。

シフト希望が通りにくい場合がある

看護師の勤務はシフト制が基本ですが、希望通りのシフトが組めません。人員配置や他のスタッフとの調整が難しいためです。シフト希望が通りにくい主な理由は以下のとおりです。

  • スタッフの人数が不足している
  • 特定の日に希望が集中する
  • 急な欠勤者の穴埋めがある
  • 経験年数による業務の偏りがある

クリスマスや年末年始など、多くのスタッフが休暇を希望する時期は調整が難しくなります。新人看護師が多い病棟では、経験豊富な看護師に負担が集中しがちです。シフト希望を出す際は、早めの提出や柔軟な対応が求められます。

他のスタッフとコミュニケーションを取り、お互いの予定を確認し合うなど、チーム全体でシフト調整をする工夫が必要です。

休日出勤や残業が発生する

看護師は予定外の休日出勤や残業が発生しやすい職業です。休日出勤や残業が発生する理由を以下に挙げます。

  • 緊急入院への対応
  • 患者の容体急変
  • 事故や災害時の緊急召集
  • スタッフの急な欠勤
  • 記録作業の遅れ

大規模な事故が発生した場合、休日でも多くの看護師が緊急召集されます。インフルエンザなどの流行期には、スタッフの欠勤も増えるため、休日出勤のリスクが高いです。休日や定時後の呼び出しに備えて、常に連絡が取れる状態を維持する必要があります。

予定を立てづらく、リフレッシュの時間が十分に取れないと感じる看護師も多いようです。ワークライフバランスを保つためには、効率的な業務遂行と適切な人員配置が欠かせません。

看護師が希望通りに休みを取るコツ

看護師が希望通りに休暇を取得するには、いくつかのコツがあります。職場環境や勤務形態に応じて、効果的な方法を選びましょう。上手に休暇を取得することで仕事とプライベートのバランスを保ち、長く働き続けられる環境を作れます。

職場に早めに休み希望を出す

休暇を希望通りに取得するには、早めの申請が重要です。多くの病院では、1~2か月前にシフトを作成します。休暇希望はできるだけ早く提出しましょう。3か月前までに希望を出すと、調整しやすくなります。休暇の理由を簡潔に説明すると、希望が通りやすいです。

複数の候補日を提示することで、柔軟な対応ができることをアピールできます。代替案を用意しておくと、シフト調整がスムーズです。他のスタッフと事前に相談し、協力を得られるのがベストです。結婚式に参列する場合は3か月前に希望を出し、式の日程と前後の準備期間を含めて休暇を申請します。

友人との旅行なら、候補日を複数挙げて柔軟に対応できることを伝えましょう。早めの申請は、シフト作成担当者の負担も軽減します。

夜勤明けを有効活用する

夜勤明けの時間を上手に使うことで、効果的に休息を取れます。身体的な疲労を回復しつつ、心もリフレッシュできる過ごし方を工夫しましょう。夜勤明けを有効活用するポイントは以下のとおりです。

  • 睡眠時間を確保する
  • 軽い運動で体をほぐす
  • 趣味の時間を作る
  • 栄養バランスの良い食事をとる
  • 短時間でできる用事をこなす

帰宅後に4~6時間の睡眠を取り、起床後は軽いストレッチで体をほぐしましょう。午後からは趣味の読書や映画鑑賞で気分転換を図り、夕方には栄養バランスの良い食事を取ります。就寝前の1時間で翌日の準備をすれば、効率的に時間を使えます。夜勤明けを休日として活用するには、体調管理が重要です。

睡眠時間の確保と質の良い休息を心がけてください。短時間でリフレッシュできる活動を見つけ、限られた時間を有効に使うコツを身に付けることが大切です。

周囲のスタッフと協力する

看護師の仕事は、チームワークが欠かせません。休暇を取る際も、周囲のスタッフとの協力が重要です。お互いの予定を共有し、シフト調整に協力することで、全員が希望する休みを取りやすくなります。休暇予定を早めに共有することで、チーム全体でスケジュールの把握が可能です。

シフト交換に柔軟に応じることで、お互いの希望を叶えやすくなります。緊急時のバックアップ体制を整えておくと、安心して休暇を取れます。定期的なチームミーティングで、休暇に関する情報交換をしましょう。休暇中の引き継ぎを丁寧に行うことで、スムーズな業務の継続が可能です。

チーム内で3か月先までの休暇カレンダーを共有し、互いの予定を把握することもおすすめです。チームメンバーに急な休みが必要になった場合は、シフト交換を申し出やすい雰囲気を作ってあげましょう。

休みやすい職場に転職する

休暇が取りにくい環境で働き続けると、心身の健康を損います。休みやすい職場への転職も有効な解決策です。ワークライフバランスを重視する病院や施設は増えており、休暇制度が充実している職場も多くあります。休みやすい職場の特徴は以下のとおりです。

  • 年間休日が120日以上ある
  • 有給休暇の取得率が高い職場である
  • 長期休暇制度がある
  • 土日祝日休みの部署がある
  • 残業が少ない職場である

転職を考える際は休暇の多さだけでなく、職場の雰囲気や仕事内容なども総合的に判断しましょう。訪問看護ステーションは土日祝日休みが多く、クリニックは残業が少ない傾向にあります。大学病院では、研究職など特殊な勤務形態の部署もあります。

転職活動では、面接時に休暇制度や実際の取得状況について質問するのもおすすめです。求人情報だけでなく、現職員の声を聞くことで、正確な職場環境を把握できます。自分のライフスタイルに合った職場を見つけることが、長く働き続けるコツです。
» 自分に合った職場を見つける!看護師の転職

休みが多い・取りやすい看護師の職場

看護師の中には、休みが多く取りやすい職場で働きたいと考える方も多いです。休暇制度が充実している職場や施設はたくさんあります。休みが多い職場の特徴や、職場例を紹介します。

土日祝日休みが多い職場

土日祝日に休みが取れる看護師の職場は、一般企業に近い勤務形態です。家族や友人と予定を合わせやすく、プライベートの時間を確保しやすいメリットがあります。土日祝日休みが多い看護師の職場例は以下のとおりです。

  • 企業の健康管理室
  • 学校保健室
  • クリニック(無床)
  • 健康診断センター
  • 訪問看護ステーション

企業の健康管理室では、社員の健康相談や応急処置を担当します。勤務時間は通常9時~17時頃で、土日祝日は会社が休みのため、看護師も休暇です。学校保健室も同様に、学校の休業日に合わせて休暇が取れます。クリニックや健康診断センターは、曜日や時間帯によって休診日を設けていることが多いです。

訪問看護ステーションでは、利用者の生活リズムに合わせて平日中心の勤務となるケースが多く見られます。土日祝日休みの職場は、規則正しい生活リズムを保ちやすいメリットがあります。休日に急患対応が必要になる場合もあるため、柔軟な対応力も必要です。

年間休日数が多い職場

年間休日数が多い職場は、看護師にとって魅力的な選択肢です。十分な休養を取ることで、仕事のパフォーマンスも向上します。一般的に、年間休日数が120日以上ある職場は休暇が充実していると言えます。年間休日数が多い看護師の職場例は以下のとおりです。

  • 大学病院
  • 公立病院
  • 企業内診療所
  • 介護老人保健施設
  • 製薬会社(MR職)

大学病院や公立病院は、年間休日数が多い傾向にあります。4週8休制に加えて、夏季休暇や年末年始休暇が設定されていることが多いです。企業内診療所や介護老人保健施設も、比較的休日数が多く、ワークライフバランスを重視した勤務体系を取り入れています。

製薬会社のMR(医薬情報担当者)職は、看護師の経験を活かせる職種の一つです。一般企業と同様の休日設定となるため、年間休日数は120日を超えます。年間休日数が多い職場を選ぶ際は、実際の取得状況も面接時などのときに確認しましょう。

休みの希望が通りやすい職場

休みの希望が通りやすい職場は、看護師にとって働きやすい環境です。希望通りに休暇を取得できることで、プライベートの予定も立てやすくなります。職場の雰囲気や制度が整っていることが、希望の通りやすさにつながります。休みの希望が通りやすい職場の特徴は以下のとおりです。

  • スタッフの人数が充実している
  • 有給休暇取得を推奨している
  • 長期休暇制度がある
  • フレックスタイム制を導入している
  • リフレッシュ休暇がある
  • スタッフ同士の厚い関係性がある

大規模な総合病院では各部署のスタッフ数が多いため、シフト調整がしやすい傾向にあります。有給休暇の取得を積極的に推奨している病院も増えており、計画的な休暇取得を促進しています。長期休暇制度やリフレッシュ休暇を設けている職場でも、まとまった休みを取りやすいです。

フレックスタイム制を導入している職場では、勤務時間の調整がしやすく、プライベートの予定に合わせて働けます。休みの希望が通りやすい職場を選ぶ際は、実際に働いている方の声を聞くことが大切です。職場の雰囲気や上司の理解など、制度以外の要因も休暇の取りやすさに影響します。

自分のライフスタイルに合った職場を見つけることで、長く働き続けられる環境を手に入れられます。

まとめ

看護師の休みの平均年間休日数は116.6日で、一般企業よりも多いです。有給休暇の取得率も67.7%と比較的高いです。しかし、シフト制や夜勤の影響で、休みを取りにくいと感じる方も多くいます。休みを上手に取るには、早めの希望提出や周囲との協力が欠かせません。

夜勤明けの有効活用も重要です。休みが多く取りやすい職場に転職するのも一つの選択肢です。自分に合った働き方を見つけ、仕事と私生活のバランスを保ちましょう。看護師の仕事は大変ですが、適切な休養を取ることで長く続けられます。休暇制度をうまく活用し、心身ともに健康な状態で働き続けられるよう心がけましょう。
» 看護師の転職に最適なタイミングを解説

  • この記事を書いた人

きよたかナース

職業はフリー看護師。18年間飲食店経営。40歳から看護専門学校に入学し、43歳で看護師になる。がん専門病院に勤務し、循環器・脳外科・血管外科・消化管内科経験あり。特別病床担当。老健、クリニック経験あり。 50歳をこえると、フルタイムの働き方は体力的にもつらくなります。 プライベートと仕事を両立しながら、自由な働き方ができる看護師が増えればいいなと思い、看護師の転職や働き方について発信しています。

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