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夜勤で働く看護師の休憩時間の取り方と求人の探し方のコツを伝授!

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夜勤で働く看護師の仕事内容が気になる方は多いです。夜勤の看護師は、日中とは違った特有の業務やシフトがあります。この記事では、夜勤の看護師の仕事内容やシフト、メリット・デメリットを解説します。

本記事を読めば、夜勤の看護師の仕事内容やスケジュール、勤務実態がわかります。看護師として夜勤を考えている方は、記事を参考に検討しましょう。

夜勤で働く看護師の仕事内容

夜勤で働く看護師の仕事内容には、主に以下の業務が含まれます。

  • 夜勤の定期的な仕事
  • 緊急時の対応
  • 経過報告と申し送り

通常業務から緊急対応まで幅広いため、仕事内容を把握しましょう。
» 看護師はどんな仕事をしてるの?勤務先別の業務内容を詳しく紹介

夜勤の定期的な仕事

定期業務を適切に行うことで、患者の安全と快適さを確保します。患者のバイタルサインのチェックや点滴・薬剤の管理は、患者の状態を常時把握するために欠かせません。夜間の排泄介助や清潔ケアも、患者の快適な入院生活を支える重要な作業です。

患者の安眠を促すための環境整備や転倒防止の見回りにより、夜間の安全を確保できます。ナースコール対応やカルテの記録更新も、患者のニーズに素早く対応するために必要です。夜勤の定期業務を通じて、看護師は患者の健康と安全を支えています。

緊急時の対応

患者の急変時は、患者の命に直結するため、素早い対応が必要です。心拍停止や呼吸困難が発生した場合、患者の生命を維持するために、すぐ心肺蘇生法(CPR)を実施する必要があります。医師に緊急連絡をしたうえで、迅速な緊急薬剤の準備や投与が重要です。

医療機器を適切に操作し、バイタルサインを継続してモニタリングすると、状態変化に即座に対応できます。家族への連絡と説明も大切です。患者の状態を正確に伝えれば、家族の不安を軽減できます。他のスタッフと連携し、効率的に手分けをすると、全体の対応がスムーズになります。

必要な資料を作成し、忘れず正確に記録を残しましょう。

きよたかナース
きよたかナース

夜間に急変があると慌てますよね。少ないメンバーで役割分担して対応する必要があります。

急変時記録は時間の経過がわかるようにする必要があります。

経過報告と申し送り

患者の状態を正確に引き継げば、次のシフトの業務がスムーズに始められます。病棟全体の状況や各患者の状態を詳細に共有しましょう。特別なケアが必要な患者や医師からの新しい指示、薬の変更についても丁寧に伝えます。

夜間に発生した問題や対応内容を報告すれば、次のシフトのスタッフが適切に対応可能です。翌日の予定や行事についての情報を共有し、引き継ぎ事項の確認と不明点の解消に当たります。申し送りを通じて患者に対するケアの質を保ち、スタッフ間のコミュニケーションも円滑にしましょう。

申し送りは最小限に正確に申し送ることが必要です。過不足なく送ることができるには、練習が必要です。

【シフト別】看護師の夜勤スケジュール

看護師の夜勤スケジュールは、勤務体制によって大きく異なるため、自分に合ったシフト選びが重要です。夜勤スケジュールのシフトは以下の種類があります。

  • 2交代制(夜勤)の夜勤スケジュール
  • 3交代制(準夜勤)の夜勤スケジュール
  • 3交代制(深夜勤)の夜勤スケジュール
  • 夜勤専従看護師の夜勤スケジュール

シフトにはそれぞれの特徴があり、自分のライフスタイルや体力に合ったものを選びましょう。
» 看護師の種類は何がある?仕事内容や資格取得方法など違いを解説

2交代制(夜勤)の夜勤スケジュール

2交代制の夜勤では、効率的な勤務と健康管理を両立するためのスケジュールが重要です。2交代制の夜勤スケジュールは、以下のとおりです。

  1. 16:00~17:00:出勤時間
  2. 17:00~18:00:勤務開始
  3. 20:00~21:00:夕食時間
  4. 0:00~2:00または2:00~4:00:仮眠時間
  5. 4:00~5:00:早朝巡視
  6. 6:00~7:00:朝食準備
  7. 8:00~9:00:勤務終了
  8. 9:00~10:00:退勤時間

休憩と仮眠を適切にとり、体力と集中力を維持しましょう。具体的なタイムラインがあると、予定が立てやすく、効率的に業務を進行できます。

3交代制(準夜勤)の夜勤スケジュール

3交代制の準夜勤では、勤務時間が15:00〜翌日1:00までの約10時間となります。準夜勤のシフトは昼間の業務から夜間の始めまでをカバーするため、夕方から夜にかけての患者の状態変化には注意しましょう。3交代制の準夜勤スケジュールは、以下のとおりです。

  1. 15:00~16:00:出勤、申し送り、引き継ぎ
  2. 16:00~18:00:患者の状態確認、記録作成
  3. 18:00~20:00:夕食介助、投薬
  4. 20:00~22:00:検温、バイタルサイン測定、記録
  5. 22:00~0:00:就寝介助、巡視
  6. 0:00~1:00:交代、申し送り、退勤

スケジュール通りに業務を進めれば、情報をスムーズに共有できます。

3交代制(深夜勤)の夜勤スケジュール

3交代制の深夜勤では、深夜から早朝にかけての業務を効率化するため、通常の夜勤とは異なるスケジュールが組まれます。深夜勤のスケジュールは以下のとおりです。

  1. 22:00〜23:00:勤務開始、申し送り
  2. 23:00〜2:00:病室巡回、患者対応、記録
  3. 2:00〜3:00:休憩・仮眠
  4. 3:00〜5:00:血圧測定、投薬、ナースコール対応
  5. 5:00〜6:00:休憩・仮眠
  6. 6:00〜7:00:患者の起床支援、朝食準備
  7. 7:00〜8:00:引き継ぎ、勤務終了

深夜勤では、仮眠時間が2回設けられている点が特徴です。長時間の夜勤業務でも体力を保ちながら仕事に取り組めます。患者の起床支援や朝食準備といった朝の業務にも対応するため、スケジュールが綿密に組まれています。スケジュールを工夫すると、深夜勤でも効率的かつ安全に看護業務の処理が可能です。

夜勤専従看護師の夜勤スケジュール

夜勤専従看護師は特定の病棟や施設に夜間のみ勤務します。夜勤専従看護師の通常の勤務時間は、夕方18:00〜翌朝9:00と長時間にわたります。月に10〜12回の夜勤シフトが一般的で、患者の状態観察とケアが主な業務です。

夜間の緊急対応や緊急搬送も担当しますが、夜間の患者の静養時間を考慮したケアが求められます。休憩や仮眠時間は確保されますが、状況によって変動する場合も多いです。他のスタッフと連携やチームワークが求められます。

夜勤専従看護師は、夜間に発生するさまざまな状況に対応するため、高いスキルと柔軟性が必要です。長時間の勤務と不規則な生活リズムに対応するための体調管理も欠かせません。

夜勤で働く看護師の休憩時間の取り方

夜勤で働く看護師の休憩時間は、事前にシフト内で決められている場合が多いです。通常1〜2時間の休憩が与えられます。疲労を軽減するには、休憩時間を効率よく過ごすことが重要です。自分に合った休憩方法を見つけましょう。

夜勤時の休憩時間の取り方

夜勤は昼間と比べて体に負担がかかり、適切に休憩しないと疲労が蓄積しやすいです。交代制で休憩を確保するのが一般的です。仲間と協力して交代で仮眠を取れば、全員が無理なく休憩できます。

休憩室を利用して短時間でも質の良い仮眠を心がけると、リフレッシュできます。休憩時間の前後のストレッチで、体の疲れを軽減しましょう。無理のない範囲でのリフレッシュ方法を見つけると、夜勤を乗り切れます。
» 看護師の休暇事情や休みを取りやすくする方法を解説

仮眠と食事の重要性と取り方

仮眠と食事は夜勤において重要です。仮眠を取ると集中力と判断力が向上し、ミスを減らす効果があります。適切な仮眠の長さは20〜30分程度です。長時間の仮眠はかえって疲労を増す場合があります。食事も夜勤中のパフォーマンスに大きく影響するため、以下に注意してください。

  • 消化の良いものを食べる
  • 重い食事は避ける
  • 適度に水分補給をする

軽食は血糖値の急激な変動を防ぎ、安定したエネルギー供給が可能です。カフェインの摂取は適量を守り、仮眠前後の食事は控えましょう。夜勤前のバランスの取れた食事で、持続的なエネルギーを確保できます。仮眠と食事のタイミングを工夫すると、体内時計を調整しやすいです。

看護師の夜勤業務の3つのメリット

看護師の夜勤業務には、他の勤務形態では得られない、以下の3つの大きなメリットがあります。

  • 夜勤手当で収入がアップする
  • 日中に自由な時間が増える
  • 緊急時の対応スキルが向上する

夜勤ならではのメリットを活かして、仕事もプライベートも充実させましょう。

夜勤手当で収入がアップする

夜勤手当は基本給に加えて支給される手当なので、収入が大きくアップします。夜勤1回ごとの支給が一般的で、支給額は病院や施設によって異なりますが、数千〜1万円台が多いです。月に数回の夜勤でも収入アップが期待できます。
» 看護師のキャリアアップ方法や役立つ資格を解説!

夜勤専従の看護師は手当が高額になるため、収入アップだけでなくモチベーションの向上にもつながります。夜勤手当の内容や条件は事前に確認しましょう。
» 看護師の年収は?50代看護師の転職のポイントも解説

日中に自由な時間が増える

夜勤をしていると日中に使える自由時間が増えます。銀行や役所など、平日の昼間にしかできない手続きにも対応できます。平日の昼間に買い物や、趣味の時間を確保できる点もメリットです。ショッピングモールや専門店が比較的空いている時間に行けるので、ストレスなく買い物が楽しめます。

多くの医療機関で平日の昼間が診療時間となっており、受診しやすい点もメリットです。日中の時間を有効活用でき、自由な時間を確保できます。

緊急時の対応スキルが向上する

夜勤では、夜間の急変時に素早い対応が求められるため、以下のスキルが重要です。

  • 緊急手技や処置の経験
  • 判断力と冷静さの向上
  • 他のスタッフとの連携力の強化

夜勤を通じて得られる経験は、看護師としての成長を促し、患者への対応力を高めます。病状の緊急評価や即時対応能力を鍛え、自信を持って業務に取り組めるようになります。

看護師の夜勤業務の3つのデメリット

夜勤業務にはメリットだけでなく、以下のデメリットがあるため注意が必要です。

  • 不規則な勤務で生活リズムが崩れやすい
  • 家族や友人と生活時間帯が合わない
  • 患者の普段の容態がわからない

夜勤のデメリットを理解して適切に対処しましょう。

不規則な勤務で生活リズムが崩れやすい

夜勤による不規則な勤務は、体内時計が乱れ生活リズムを崩しやすくなります。夜勤やシフト勤務は日常的な睡眠のパターンを崩し、睡眠の質を低下させるため、慢性的な疲労感を感じるケースが多いです。夜勤明けで昼間に寝ると夜に眠れず、結果として昼夜逆転の生活が続きます。

食事の時間も不規則になりがちで、消化器系の問題が発生しやすいです。不規則な勤務はストレスが増加する要因にもなります。心身の健康に悪影響が出る可能性が高まり、健全な状態の維持が難しくなります。夜勤が続く場合は、健康管理に注意が必要です。

家族や友人と生活時間帯が合わない

家族や友人と生活時間帯が合わないことが、夜勤のデメリットの一つです。夜勤の勤務時間が日中とは逆になるため、家族や友人と過ごす時間が制限されます。夜勤のために家族との食事や、団らんの時間が取れない場合も多いです。友人との予定も合わせづらくなり、コミュニケーションの機会が減ります。

休日が合わないと、イベントや旅行の計画も難しいです。子育て中の場合、子どもの学校行事や習い事に参加しづらくなります。生活リズムの違いから、家族とのすれ違いが発生するケースも珍しくありません。生活時間帯が合わない問題を解決するには、家族や友人との限られた時間を大切にする工夫が必要です。

患者の普段の容態がわからない

夜勤の看護師は日中の看護師と比較して、患者の詳細な日常情報を把握する機会が少なくなります。日中の看護師からの患者情報が共有されますが、直接情報が得にくいため、普段の容態が把握しづらいです。患者の通常の生活リズムや行動パターン、普段の食事や睡眠のパターンが不明だと対応も遅れがちになります。

患者の慢性的な症状や状態の変化を把握しづらくなるため、適切なケアの提供が難しいです。

夜勤がある看護師の求人を探すときに確認すること

夜勤がある看護師の求人を探すときには、以下のポイントを確認すべきです。

  • 勤務人数と受け持つ患者数
  • 夜勤手当とその他手当
  • 夜勤の回数とシフトパターン

ポイントを押さえて無理なく働ける環境を選びましょう。

勤務人数と受け持つ患者数

担当する患者数が多いほど一人ひとりにかけられる時間が限られ、質の高いケアの提供が難しくなります。看護師1人が担当する患者の数は、病棟のベッド数や患者の病状、重症度によって大きく変わります。

重症度の高い患者が多い病棟では、看護師1人が少人数の患者を担当する勤務体制が一般的です。病状が安定している患者が多い場合は、1人の看護師が多くの患者を受け持ちます。看護師の経験年数やスキルレベルも考慮されます。経験豊富な看護師であれば、多くの患者を効率良く管理できる場合も多いです。

勤務人数と受け持つ患者数を確認すると、実際の勤務環境が想像しやすくなります。夜勤の求人を探す場合は、勤務人数と受け持つ患者数が自身のスキルや希望に合っているか確認しましょう。

夜勤手当とその他手当

夜勤手当は基本給に上乗せされる特別手当であり、病院や地域によって金額が異なります。夜勤以外にも、以下の手当がある場合もあります。

  • 危険手当
  • 通勤手当
  • 資格手当
  • 役職手当

» 看護師の資格やキャリアアップにつながる資格について詳しく解説

1回の夜勤につき数千〜数万円の支給が一般的です。夜勤は身体的にも精神的にも負担が大きいため、労働に対する補償が重要です。手当の詳細は面接や契約書で確認してください。募集要項や求人情報で手当の有無や金額を確認し、自分に最適な職場環境を見つけましょう。

夜勤の回数とシフトパターン

医療機関によって夜勤の回数は異なりますが、月に平均して4〜8回の夜勤が一般的です。シフトパターンには2交代制と3交代制があります。

2交代制では夜勤が16時間程度となり、3交代制では準夜勤と深夜勤がそれぞれ8時間程度です。夜勤専従看護師の場合は夜勤のみのシフトとなります。無理のない勤務スケジュールを組めれば、仕事のパフォーマンスを維持しやすいです。

求人情報を確認するときには、夜勤回数やシフトパターンが明記されているので、自分に合った働き方を選びましょう。

まとめ

看護師の夜勤は、収入アップやスキル向上といったメリットがある一方、生活リズムが乱れるなどの課題もあります。求人を選ぶ際は勤務条件や手当を確認し、自分に合った職場を探すことが大切です。夜勤を活用して、自分自身の成長につなげましょう。

まるでオーダーメイドのような腰楽ベルト
  • この記事を書いた人

きよたかナース

職業はフリー看護師。18年間飲食店経営。40歳から看護専門学校に入学し、43歳で看護師になる。がん専門病院に勤務し、循環器・脳外科・血管外科・消化管内科経験あり。特別病床担当。老健、クリニック経験あり。 50歳をこえると、フルタイムの働き方は体力的にもつらくなります。 プライベートと仕事を両立しながら、自由な働き方ができる看護師が増えればいいなと思い、看護師の転職や働き方について発信しています。

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