働き方 看護師 転職

看護師に向いてない人の性格や特徴とは?自分に合った職場の選び方も解説

本ページはプロモーションが含まれます。

看護師はやりがいのある仕事ですが、性格や特性によっては「自分には向いていない」と感じる人も少なくありません。適性を見極めて必要な対策を講じることが大切です。

本記事では、看護師に向いていないとされる性格・特徴や、向いていないと感じる理由、対処法を解説します。記事を読めば、自分の適性を確認しながら、無理のない働き方を見つけるヒントがわかります。
» 看護師に向いている人の性格と必要なスキルを徹底解説!

看護師に向いてない人の性格・特徴

看護師に向いていない人の性格・特徴は、以下のとおりです。

1つの悩みを気にし過ぎる

悩みを深く考え過ぎると、ストレスが増えます。ミスや失敗についての自己批判をし過ぎると、次の業務への集中が難しいです。患者や他のスタッフからの評価を気にしすぎて、1つの悩みが解決するまで次に進めなくなるケースもあります。

1つの悩みを気にし過ぎると、仕事のパフォーマンスが下がり、さらなるストレスを招く悪循環に陥りやすいです。結果として看護師の仕事が長続きしにくくなる傾向があります。悩み過ぎる性格の人は、ストレスや自己評価の管理方法を学ぶことをおすすめします。
» 看護師を辞めたいと感じる理由と対処法を解説!

人に興味がない

看護師の仕事において、患者とのコミュニケーションは欠かせません。他人の感情や状態に関心を持たないと、患者のニーズに気づきにくいです。共感力が低い看護師は、患者や家族との信頼関係を築くのが難しいです。

患者の話を聞くのを苦痛に感じたり、自己中心的な行動を取ったりする可能性もあります。他人に対する興味や関心を持てば、患者だけでなく他のスタッフとの関係も円滑になり、より良い看護ケアを提供できます。

手先が不器用である

手先の器用さは、IVラインの挿入や縫合などの複雑で精密な医療行為を行うために必要です。手先が不器用であるとスムーズな処置ができず、業務効率が低下します。患者に痛みを与え、治療が遅れる可能性もあります。チームの中でスキル不足が目立つと、自信喪失やストレスの原因になり、患者からも信頼を得にくいです。

手先の不器用さを補うためには、トレーニングや練習を積むことが大切です。頻繁に練習して手先の器用さが向上すれば、業務効率が上がり、治療ミスのリスクも減少します。

きよたかナース
きよたかナース

ベテラン看護師になると、血管を触った感覚でルートを取れる人もいるよね。さすがーって思います。

何事も経験を積むことが、上手になる近道です。

汚物処理に強い抵抗がある

看護師の業務には、以下が含まれます。

  • 嘔吐物処理
  • 排泄物処理
  • 患者の体液への接触
  • 血液や傷口への対処

汚物処理に対する恐怖心や抵抗感が強いと、業務を円滑に進めにくいです。チームの中の1人が特定の作業を避け続けることは、他のスタッフにとって負担です。冷静かつ迅速に対応する必要がある場面で感情的になり、患者へ適切なケアが提供できない可能性もあります。

感情的な抵抗は、トレーニングや経験を積んでも改善しない場合もあります。自分に向いていないと感じる場合は、他の職種や職場を検討するのも選択肢の一つです。

責任感がない

看護師は患者の命を預かる仕事のため、迅速かつ的確な判断が求められます。責任感がないと、対応が遅れたり誤診が発生したりする可能性が高いです。チームで働く際、無責任な態度は他のスタッフにも大きな負担をかけます。ミスが許されない状況が多いため、責任感がない人は看護師に向いていません。

思いやりがない

看護師として働くうえで、思いやりがないと患者や他のスタッフとの関係が悪化しやすいです。思いやりがないことは、以下の問題につながります。

  • 患者や他のスタッフへの対応が冷たい
  • 自分中心でチームワークを築けない
  • 患者の苦痛や不安に関心を持たない
  • フィードバックを受け入れない

他人の感情や立場への理解が難しい人は、患者や同僚に対する態度が冷たくなりがちです。フィードバックを受け入れずに自己改善が遅れ、職場全体の雰囲気が悪くなることもあります。自分に思いやりがないと感じる場合は、自己反省を行い、共感力を高める努力が必要です。

積極性がない

看護の現場では、自ら進んで行動することが欠かせません。積極性が欠けていると、患者の急変時に迅速な対応ができず、必要なケアを見逃す可能性があります。他のスタッフとの協力も難しくなり、チーム全体のパフォーマンスが低下します。

看護の現場は常に変化しており、新しい技術や方法に順応する能力が必要です。質の高い看護を提供するために、研修や勉強会に積極的に参加する姿勢も求められます。看護師として成長するためには、指示待ちにならずに自分で考えて行動する力を身に付けなければいけません。

看護師に向いてないと感じる理由

看護師に向いてないと感じる理由として、以下が挙げられます。

  • スキルや知識が不足しているため
  • 命に関わる責任がきついため
  • 仕事に楽しさを感じないため

スキルや知識が不足しているため

看護師が身に付けておくべきスキルや知識は、以下のとおりです。

専門知識や医療技術
看護師の専門知識は、医学や生物学、薬理学など多岐にわたります。人体の構造と機能を理解し、病気の原因や症状を把握する解剖生理学や、採血や点滴などの技術を習得する看護技術などです。
診断や治療に関する理解
看護師は医師の指示のもと、患者の状態を観察し、変化に気付き、医師に報告する役割を担います。そのため、診断や治療に関する基礎的な知識が必要です。
現場経験
看護の現場では、教科書で学んだ知識だけでは対応できないさまざまな状況に直面します。医師や他の看護師、リハビリテーションスタッフなど、多職種と連携し、患者さんのケアにあたることが大切です。
コミュニケーションスキル
看護の仕事は、患者さんとのコミュニケーションが重要です。患者さんの立場に立って考え、気持ちを理解しようと努める必要があります。

最新の医療情報や技術の習得、経験などが不足していると、迅速な対応ができず判断ミスを犯す可能性があります。看護師はチームで行う業務が多いため、コミュニケーションスキルも必要です。スキルや知識の不足を感じる場合は、自己学習や研修への参加が重要です。

きよたかナース
きよたかナース

常に新しいことを学ぶ姿勢は大事ですよね。専門知識や医療技術は勉強し続けないといけないです。

命に関わる責任がきついため

看護師の仕事は、患者の命に直接影響します。小さなミスでも大きな影響を与える可能性があるため、常に高い集中力と注意力が必要です。緊急事態が発生したときは、迅速に適切な判断をしなければいけません。命に関わる業務のため、患者や家族からの期待と要求も高くなりやすいです。
» プレッシャーに打ち勝つ!看護師の大変なことを乗り越える具体的な対処法

長時間の緊張状態が続くと、心身の疲労が溜まります。長時間のシフト勤務による体力面の負担も大きいです。特有の重圧と責任感のある仕事のため、自分の健康管理が難しいと感じる人もいます。
» 看護師が経験するミスの例や原因、防ぎ方、対処法を解説!

きよたかナース
きよたかナース

長時間勤務や勤務日が続くと、集中力が欠けてミスを起こしやすくなります。自分がリフレッシュできる方法は持っておいた方がいいです。


仕事に楽しさを感じないため

看護師の仕事に楽しさを感じない原因は、以下のとおりです。

  • 同じ作業の繰り返しやルーチンワークが多い
  • 成果が見えにくい
  • 人間関係が苦痛に感じる
  • 労働時間が長く体力的にきつい
  • 自分の努力が認められていないと感じる

看護師の仕事は、患者の回復を直接感じにくいケースが多く、自分の仕事の成果が実感できない可能性があります。仕事に対して適切なフィードバックがないと、自分の成長の実感が難しいです。

自分がしたいことを仕事で見つけることができれば、やりがいもできて自己肯定感も増すのですが、なかなか見つからないですよね。
» マンネリ打破!経験豊富な看護師のやりがい再発見ヒント集

看護師に向いてないと感じたときの対処法

看護師に向いてないと感じたときの対処法は、以下のとおりです。

  • 時間が解決するまで待つ
  • 院内での異動を検討する
  • 休暇を取る
  • 職場や働き方を変える

時間が解決するまで待つ

看護師は他の職種と比べてストレスが大きい職種のため、初めての職場環境や業務に慣れるには時間がかかります。時間が解決することを信じて、自分のペースで成長していきましょう。初めての経験や困難を乗り越えて自信がついていきます。

経験を積めばスキルや知識が向上し、仕事に対する満足度も増していきます。自分を追い詰め過ぎず、長期的な視点で状況を見つめ直すことが重要です。焦らなければ、新しい環境に徐々に慣れていけます。

院内での異動を検討する

看護師がストレスを軽減しつつ新しい挑戦をするためには、院内での異動が有効です。院内の異動のメリットには、以下が挙げられます。

  • 自分のスキルや興味に合った部署を見つけられる
  • 異なる業務内容や環境で新しい経験を積める
  • 新しいスキルや知識を習得できる
  • 自分の適性を再確認できる
  • 現在の職場の人間関係を維持しつつ環境を変えられる
  • すでに知っている施設やシステムで働ける

同じ病院内での異動は手続きが簡単で、日常業務への適応もスムーズです。現在の人間関係や施設環境は維持しつつ、新たな挑戦ができます。部署の変化によりストレスが軽減され、自信を取り戻すきっかけになります。

今後のキャリアパスを考えるうえでも、異動は有益な経験です。新しい部署での経験により、自分にとって最適なキャリアを見つける可能性が広がります。

休暇を取る

休暇を取ることは、看護師としての長期的なパフォーマンス維持にとって大切です。長期間の勤務で溜まった疲労やストレスを軽減し、仕事へのモチベーションを再燃させられます。

休暇中に新しい場所を訪れたり、家族と過ごしたりすれば、精神的なリフレッシュができます。休暇は自分の健康管理を見直す良い機会です。バーンアウトを防止し、看護師としてのキャリアを継続するための大切な手段です。
» 看護師の休暇事情や休みを取りやすくする方法を解説

職場や働き方を変える

職場や働き方を変えれば、看護師としてのキャリアをリフレッシュできます。選択肢として、以下が挙げられます。

  • 訪問看護
  • クリニック勤務
  • 夜勤なしの勤務形態
  • パートやアルバイトなどの雇用形態
  • 専門性を活かせる職場
  • フリーランス看護師
  • 非医療系の職場

自分のスキルや興味に合った専門的な職場に転職すれば、やりがいを感じやすいです。自分のペースで働ける雇用形態を選ぶのも、ストレスを軽減させる良い方法です。地域や通勤時間を考慮して職場を選べば、生活の質を向上できます。看護師以外の職種に転職して、新しいチャレンジと成長の機会を得るのも方法の一つです。

【タイプ別】看護師の自分に合った職場の選び方

以下のタイプ別に、看護師の自分に合った職場の選び方を解説します。

  • 患者一人ひとりに向き合いたい
  • 時間の融通が利く職場が良い
  • スキルアップしたい
  • 患者の回復を自分の目で確認したい

一人ひとりに向き合いたい

患者一人ひとりと向き合いたいと考える看護師にとっては、勤務内容や形態が大きなポイントです。患者と深く関わるケアを重視している職場かどうかを確認する必要があります。緩和ケア病棟やホスピスは、患者の生活の質向上を重視し、じっくりと時間をかけてケアする職場です。

訪問看護では、患者の生活環境や家族との関わりを重視し、個別対応によるケアを行います。勤務形態においては、患者と向き合う時間を確保できる職場を選びましょう。

スケジュールが過密でなく、適切な人員配置が整った職場がおすすめです。面接時に1日の業務スケジュールや1人あたりの担当患者数を確認すれば、ケアの質を見極められます。

時間の融通が利く職場が良い

時間が融通の利く職場を選ぶことは、ライフワークバランスを保つために重要です。子育てや介護などの家庭の事情と両立するうえでも、大きな助けとなります。時間の融通が利く職場の具体例は、以下のとおりです。

  • テレワーク可能な職場
  • 残業が少なく定時で帰れる職場
  • 有給休暇や病気休暇が取りやすい職場
  • シフト調整が容易な職場
  • 勤務時間外の緊急対応が少ない職場
  • 子育て支援や介護支援などの福利厚生が充実している職場

自分のライフスタイルに柔軟に対応できる職場を選べば、安心して仕事に集中できます。

スキルアップしたい

スキルアップを目指すためには、経験や資格を積むことが重要です。具体的な方法には、以下が挙げられます。

  • 大学病院や総合病院で勤務する
  • 専門看護師や認定看護師の資格を取得する
  • 継続教育プログラムに参加する
  • 海外の医療機関で勤務する
  • 最新の医療技術や知識を学ぶセミナーや研修に参加する

看護師としてのスキルと知識を高めれば、より充実したキャリアの構築が可能です。
» 看護師のキャリアアップ方法や役立つ資格を解説!

患者の回復を自分の目で確認したい

患者の回復を自分の目で確認したいなら、リハビリテーション施設や回復期病棟が適しています。患者の回復過程を直接観察できるため、看護師としてのやりがいを感じられます。

長期にわたり同じ患者のケアができるため、信頼関係を深めやすい点も特徴です。成果を実感できると、モチベーションが向上し看護師としての成長も可能です。

まとめ

看護師に向いていないとされる性格や特徴には、過剰な悩みやストレスへの弱さ、人への興味や関心の薄さなどが挙げられます。スキル不足や責任の重さに負担を感じることも、看護師を続けるのが難しいと感じてしまう原因の一つです。

「向いていない」と感じても、職場環境や働き方を見直すことで解決できるケースも多いです。院内異動や休暇を活用して新たな視点を得たり、ライフスタイルに合った職場を選んだりすると、やりがいを再発見できます。

自分に合った働き方を見つけることが、看護師としてのキャリアを前向きに続ける鍵です。焦らず、自分のペースで最適な道を見つけてください。

  • この記事を書いた人

きよたかナース

職業はフリー看護師。18年間飲食店経営。40歳から看護専門学校に入学し、43歳で看護師になる。がん専門病院に勤務し、循環器・脳外科・血管外科・消化管内科経験あり。特別病床担当。老健、クリニック経験あり。 50歳をこえると、フルタイムの働き方は体力的にもつらくなります。 プライベートと仕事を両立しながら、自由な働き方ができる看護師が増えればいいなと思い、看護師の転職や働き方について発信しています。

-働き方, 看護師, 転職