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夜勤がつらい50代へ。体力的に負担が少ない看護師の働き方5選

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夜勤の負担を手放して、自分らしく働き続けるための選択肢

夜勤明けに、帰り道で足が重くて。あの頃は電車を乗り過ごしたことも一度や二度じゃなかったな——。そんな記憶が、ふとした瞬間によみがえります。

「まだ大丈夫、まだいける」と言い聞かせながらも、回復に必要な時間がどんどん長くなっていく。50代に入ってから、そう感じていませんか?もしそうなら、それは「弱くなった」ということではなくて、「体がちゃんとサインを送ってくれている」ということだと、私は思っています。

今回は、57歳で病棟を辞め、万博アテンダントを経て今は地域医療連携室で働く私が、「これなら体の負担が少ない」と思う働き方を5つ、それぞれの実感とともにご紹介します。「辞めること」が怖くて踏み出せない方にも、選択肢として知っておいてもらえたら嬉しいです。

夜勤がきつくなってきた50代。それは当たり前のことだと知ってほしい

看護師として夜勤をこなしながらキャリアを積んできた私たちは、「夜勤が普通」という感覚の中で長年働いてきました。でも、50代に入ってからの夜勤は、30代の頃とは明らかに違います。夜勤明けの翌日も疲れが残り、睡眠が浅くなり、体内時計の乱れが長引く。これは「気合いが足りない」のではなくて、生理的に当然のことです。

私は病棟を退職する直前、夜勤明けがとても辛く、寝ても体調が戻りにくい日が続きました。「もう少し頑張れば慣れる」と思い続けていましたが、慣れることはありませんでした。あの時の自分に声をかけるとしたら、「それは無理を続けているサインだよ」と伝えたいです。

夜勤のない、または少ない働き方に移ることは「逃げ」ではありません。長く、健康に、看護師として働き続けるための合理的な選択です。これからご紹介する5つの選択肢を、ぜひ参考にしてみてください。

働き方①:外来クリニック——規則正しい時間と、土日の過ごしやすさ

外来クリニック(内科・整形外科・皮膚科など)は、夜勤がなく、診療時間が決まっているため、生活リズムが整いやすいのが特徴です。土日や祝日が休みのクリニックも多く、介護や家族のスケジュールに合わせやすいのも、50代ナースにとって大きなメリットです。

注意点としては、月給が病棟より下がることが多い点と、処置や急変への対応が少なくなる分、スキルの維持に意識が必要な点があります。「患者さんと丁寧に関わる時間を大切にしたい」という方には、外来クリニックはとても合っていると感じます。

働き方②:訪問看護——自分のペースで動ける自由と責任感

訪問看護ステーションで働く場合、基本的に夜勤はなく(オンコール当番はある場合も)、1件ずつの訪問なのでスタンディングの負担も少なめです。患者さんの自宅で、その方の生活に寄り添いながらケアができる仕事で、「看護師としての喜び」を改めて感じられると言う同世代の仲間の声も多いです。

ただし、訪問先への移動(自転車・車など)があるため、天候や体力に左右される面もあります。また、1人で判断する場面が多いため、ある程度の臨床経験があると安心です。「現場を離れたくないけれど、病棟は体力的にきつい」という方に特に向いていると思います。

働き方③:デイサービス・介護施設——「また来るね」と言ってもらえる仕事

介護施設やデイサービスの看護師は、夜勤の少なさと、利用者さんとの継続的な関係性が魅力です。急変が少なく(ゼロではありませんが)、穏やかな環境の中で働けることが多いです。「顔なじみの方と毎日関われる」「ゆっくり話を聞く時間がある」という点に、やりがいを感じる方が多いようです。

医療行為よりも生活支援の割合が増えるため、医療スキルを維持したい方には物足りなさを感じることもあるかもしれません。一方で、「人との関わりを大切にしながら、穏やかに長く働きたい」という方には、とても合った環境だと思います。

働き方④:地域医療連携室・医療事務補助——私が今まさにいる場所(実体験)

これは今の私の働き方です。市立病院の地域医療連携室で、看護師枠の事務として、20264月から働いています。夜勤はなく、立ち仕事もほぼなく、デスクワーク中心。体への負担は、病棟時代とは比べ物にならないほど軽いです。

事務って難しいんじゃないの?って思うかもしれませんが、病棟でパソコンを触ってカルテを開いて記事が書けるができれば、問題なく仕事ができます

その中でも、私が苦手だなと思うことは電話対応です。「〇〇病院の〇〇です。」早口で言われる病院名や名前を間違いなく聞きとることや、電話の対応は慣れないことをするので、とても気を使います。1ヶ月経って、少しは慣れましたが、まだまだですね。

仕事の内容は、退院支援に関わる書類対応や関係機関との連絡調整、患者さんや家族への情報提供などです。医療の知識や患者さんへの接し方という、看護師としての経験が確実に活きています。「臨床の現場ではないけれど、患者さんを支えている」という実感があって、私はこの仕事に満足しています。

ただ、求人数が多いわけではないため、タイミングが合わないと難しいのも事実です。「看護師資格を活かしながら、体への負担を減らしたい」という方はぜひ意識して探してみてください。

働き方⑤:産業看護師・企業内保健室——穏やかな環境とコミュニケーションの仕事

企業の保健室や産業保健スタッフとして働く産業看護師は、夜勤なし・残業少なめで、比較的ゆったりとした環境が多い職種です。従業員の健康管理や健診のサポート、メンタルヘルスの相談対応などが主な業務です。

「緊急対応が少ない環境で、人の健康に関わり続けたい」という方に向いています。私の同世代の仲間の中にも、産業看護師に移って「毎日の疲れ方がまるで違う」と言っていました。ただし、一般企業での勤務になるため、医療と異なるコミュニケーション文化に慣れることが必要です。また1施設に1人という体制が多く、孤独感あるそうです。

どの選択肢も、あなたの看護師人生を続けるための正解

外来クリニック、訪問看護、デイサービス・介護施設、地域医療連携室、産業看護師——。それぞれに向き・不向きがありますし、今のご自身の状況や希望によっても、ぴったり合う選択肢は変わります。大切なのは、「自分の体がどんな環境なら無理なく動けるか」を、冷静に、正直に見つめることだと思います。

私自身、病棟を辞めた時は「もう看護師としてのキャリアが終わる気がして怖かった」のが本音です。でも今、地域医療連携室で働きながら思うのは、看護師として積み上げてきた経験は、どこへ行っても消えない、ということです。場所が変わっても、あなたの看護師としての力は、ちゃんと次の現場で活きています。

まずは「こんな働き方があるんだ」と知ることが、最初の一歩。あなたのペースで、ゆっくり考えてみてください。同世代の仲間として、心から応援しています。

  • この記事を書いた人

きよたかナース

40歳で看護師免許を取得。 50代で転職を経験し、現在は地域連携室で看護師事務として週4パート勤務中。 転職エージェントもハローワークも実際に使った経験から、50代ナースの転職をリアルに発信しています。 このブログでは、私が実際に経験した転職活動をもとに ・50代看護師が転職エージェントを使うときのリアルな話 ・転職エージェントとハローワーク、どちらが合うか ・介護と仕事を両立しながら働く50代の日常 などを発信しています。

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