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老後のお金のこと、今から何をしておけばいい?50代看護師が考えるシンプルな備え方

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年金・貯蓄・働き続けること——バランスの取り方を等身大で考える

「老後のお金のこと、ちゃんと考えなきゃとは思うんだけど、何から手をつけたらいいかわからなくて……」
そんなふうにつぶやく同世代の友人の言葉に、ものすごく共感した記憶があります。

50代になると、老後は「ずっと先の話」ではなくなります。定年まであと何年、年金はいくらもらえるのか、貯金はこれで足りるのか——漠然とした不安はあるのに、どこから考えればいいかわからない、という方は多いのではないでしょうか。

私も同じでした。転職したことで収入の構造が変わり、「このまま将来は大丈夫なの?」と感じるようになり、初めてファイナンシャルプランナーに相談したのがちょうど2年ほど前のことです。今回はそこで気づいたこと、そして50代の今だからこそやっておけることを、正直にお伝えします。

まず「現状の確認」から始めてよかった

FP(ファイナンシャルプランナー)への相談でいちばん最初にしたことは、「今の家計の収支と資産の棚卸し」でした。貯蓄・保険・年金見込み額・毎月の支出——これを一枚の紙にまとめるだけで、なんとなくの不安が「具体的な課題」に変わりました。

私はこうでした——最初は「老後に必要な金額を教えてください」とFPさんに聞こうとしていたのですが、「まず今の状態を整理しましょう」と言われて、少し拍子抜けしました。でも実際にやってみると、「このままだと月2万円のマイナスになる時期がある」という具体的な数字が見えてきて、初めて「何をすべきか」が分かった気がしました。

便利だと思って使っていたサブスクも、使わないまま放置状態になっていたものもありましたし、入っていた医療保険やがん保険も入ったままの状態で、見直しもしていなかったし。お金の管理がずさんでしたね。1ヶ月にいくら使用しているのかさえ、答えられませんでした。

老後の備えは、壮大な計画より先に「今の現状把握」から始まります。年金定期便(ねんきん定期便)を引っ張り出して、通帳と保険証券を並べるところからで十分です。

年金は「もらえる金額」より「いつからもらうか」が大事

50代になると、年金の「繰り上げ受給」か「繰り下げ受給」かという選択が現実的な話になってきます。

ほんとうに悩みます。

通常の受給開始は65歳ですが、繰り下げ受給にすると1ヶ月遅らせるごとに0.7%ずつ年金額が増えます。70歳まで繰り下げると42%増額されます。一方で、それまでの収入をどう確保するかが課題になります。

私はこうでした——FPさんに「65歳から受け取るか、70歳まで繰り下げるか」を相談したところ、「それは健康状態と、65~70歳の収入見通し次第です」と言われました。「正解は一つではない」と分かっただけでも、すごく気持ちが楽になりました。現在は65歳以降も地域医療連携室などで働けそうな健康状態を維持することを目標に、繰り下げを前提にしたプランを立てています。

10人いれば、10人ともプランが違います。健康状態や貯金額、家族構成によっても変わってきます。専門家の意見を聞けて良かったと思っています。

「積み立て」より「使い方の整理」を先にした

NISAやiDeCoを始めた方が良いとよく聞きますよね。私もFPに相談する前から「何か積み立てしなきゃ」と焦って両方始めていました。でも、FPさんに言われたのは「積み立てる前に、無駄な支出を止める方が先です」ということでした。

毎月3万円を積み立てるより、毎月3万円の無駄な出費をなくすほうが、家計へのインパクトは同じでも心理的なハードルははるかに低い。それに、不要な支出をなくせば積み立ての原資が自然と生まれます。

私はこうでした——改めて家計を見直したら、月に約2万5,000円の「気づいていなかった出費」が出てきました。使っていないサブスク、更新し忘れていた保険、外食の習慣化……。これを整理するだけで、NISAのつみたて投資枠への積み立てを始める余裕が生まれました。本当に可視化することって大事です。出費も1年継続してつけていると、年間どのくらい支出があるか把握できました。そしたら、最低いくら収入があればやっていけるかなども、頭で考えるより数字でわかるようになりました。

NISAとiDeCo、50代が今から始めるとどうなるか

「今から始めても遅くない?」と思っている方へ。答えは「始めないよりずっとマシ」です。

NISAのつみたて投資枠は、毎月少額から積み立て可能で、運用益が非課税になります。50歳から始めて65歳まで15年間積み立てると、月2万円でも元本だけで360万円になります。長期・分散・積み立てという基本を守れば、大きなリスクを取らずに済みます。

iDeCoは掛金が所得控除になるため、現役のうちは節税メリットもあります。ただし60歳まで原則として引き出せないため、急な出費には使えません。「生活防衛費」(最低3~6ヶ月分の生活費)を別に確保してから始めるのが安心です。フルで働いていた時には税金対策だったかもしれませんが、今となってはフルで働いてなくてお金が必要な時に下ろせない。と言うことに。今iDeCoは最低額の5,000円だけにして、あとはNISAにしています。

私はこうでした——NISAをしっかり始めたのは54歳のときでした。「遅すぎた」とうなだれていたのですが、FPさんに「60代に使えるお金を今から育てていると思えばいい」と言われてから、「未来の自分への小さな仕送り」という感覚で月々の積み立てを続けられるようになりました。

「長く働く」ことも、老後の備えになる

看護師という資格は、50代・60代でも働ける場を探しやすい職種のひとつです。お金の積み立てだけでなく、「収入が入り続ける期間を延ばす」ことも老後の安心につながります。

私が今働いている地域医療連携室は、夜勤なし・比較的体への負担が少ない職場です。こうした「長く続けやすい環境」に早めに移ることで、65歳・70歳まで働き続ける選択肢が広がります。

「定年まで一つの職場に居続ける」だけが選択肢ではありません。50代のうちに働き方を整えておくことが、老後の資産を守る一つの戦略になると思っています。私も定年まで同じ病院で働くんだと思ってました。体力の限界を感じながらそんなことを考えてましたが、将来のことを考える視点を変えたら、いろんな方向性が見えてきました。今では「いろんなことにとらわれていたんだな。」と、早めに働き方を変えてよかったと思っています。

私はこうでした——「65歳まで働けたら年金を繰り下げられる」という計算が立ったとき、将来の見通しがふっと明るくなりました。数字だけで老後を考えていたころより、「働き方とお金は一緒に考えるものなんだ」と気づいてからのほうが、ずっと気持ちが前向きになれています。

老後の備えは「完璧な計画」より「小さな一歩」から

老後のお金を考えるとき、つい「完璧なプランを立てなきゃ」と思って、かえって何もできなくなることがあります。でも実際に動いてみると、「現状確認→無駄を減らす→少しずつ積み立てる」という順番で、誰でもできる小さな一歩が見つかります。

私も今も、「完璧に備えられている」とは言えません。でも1年前より少しだけ将来が見えやすくなって、毎日の仕事と暮らしに向き合えています。同世代の皆さんも、まず一歩だけ踏み出してみてください。

次回予告

次回は「50代から始める健康管理——看護師だからこそ気をつけていること」をお届けする予定です。職業柄「病気のことは知っている」はずなのに、自分自身の健康を後回しにしがちだった私の失敗談と、今実践している無理のない健康習慣をご紹介します。またここでお会いしましょう。

  • この記事を書いた人

きよたかナース

40歳で看護師免許を取得。 50代で転職を経験し、現在は地域連携室で看護師事務として週4パート勤務中。 転職エージェントもハローワークも実際に使った経験から、50代ナースの転職をリアルに発信しています。 このブログでは、私が実際に経験した転職活動をもとに ・50代看護師が転職エージェントを使うときのリアルな話 ・転職エージェントとハローワーク、どちらが合うか ・介護と仕事を両立しながら働く50代の日常 などを発信しています。

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